冷房フル稼働の季節、「エアコンがカビ臭い」「効きが悪い」の検索が急増します。エアコン掃除の最大のポイントは技よりも線引き——どこまで自分でやり、どこから業者に任せるかです。
結論:自分でやるのは「フィルター(2週間に1回)・本体外側・ルーバー・見える範囲の吹き出し口」まで。内部のファンや熱交換器の洗浄は業者の領分(相場1万〜2万円/台)。市販の洗浄スプレーでの内部洗浄は、多くのメーカーが推奨しておらず、故障やカビ悪化の一因になり得るため当サイトもすすめません。
自分でやる範囲:フィルターが9割
フィルター掃除は冷房効率に直結します。ホコリで目詰まりしたフィルターは風量を落とし、電気代を押し上げる——冷房シーズン中は2週間に1回が環境省の節電の目安としても知られる頻度です。
手順(15分)
- 電源プラグを抜く(すべての作業の前提です)
- 前面パネルを開けてフィルターを外す(外し方は機種の取説どおりに)
- 掃除機でホコリ側から吸う→汚れが強ければ裏から水洗い
- 完全に乾かしてから戻す(生乾きはカビの餌です)
- ついでに本体の上面・ルーバーを固く絞った布で拭く
洗浄スプレーをすすめない理由
ホームセンターに並ぶ「エアコン内部洗浄スプレー」は手軽に見えますが、当サイトは非推奨です。
- すすぎができない——洗浄成分と溶けた汚れが内部に残り、かえってカビの栄養になり得ます
- 電装部にかかると故障・発火リスク——各メーカーが取扱説明書やFAQで注意喚起しています
- 効くのは表面だけ——臭いの本丸である送風ファンの奥には届きません
「スプレー1本500円」で内部が綺麗になるなら業者は要りません。内部の洗浄は分解と高圧洗浄が必要で、それは次の項の領分です。
業者に任せる範囲と相場
| 内容 | 相場の目安 | 頻度 |
|---|---|---|
| 通常の壁掛けエアコン分解洗浄 | 1万〜1.5万円/台 | 1〜2年に1回 |
| お掃除機能付き機種 | 1.5万〜2.5万円/台 | 同上 |
| 複数台まとめ割 | 2台目から割引が通例 | — |
「吹き出し口に黒い点々(カビ)が見える」「運転開始時に臭う」が依頼のサインです。繁忙期(6〜8月)は予約が取りにくく価格も強気なので、春・秋に頼むのが賢い買い方です。
室外機まわりも「置かない・ふさがない」
室外機は分解掃除不要ですが、吹き出し口の前に物を置かない・周囲の雑草や落ち葉を取り除くだけで放熱効率が保てます。室外機カバーで直射日光を和らげるのも夏の定番ですが、風の通り道をふさぐタイプは逆効果なので注意。
日常でカビを増やさない2つの習慣
- 冷房を切る前に送風運転30分〜1時間——内部の結露を乾かしてからオフに(内部クリーン機能があるなら活用)
- シーズンオフも月1回は送風運転——閉め切った内部の湿気を飛ばします
湿気とカビ対策の考え方はお風呂のカビ対策と同じ理屈です。
よくある質問
Q. お掃除機能付きだから掃除不要では? A. お掃除機能が面倒を見るのは主にフィルターのホコリで、内部のカビ・ファンの汚れは対象外です。むしろ構造が複雑なぶん業者洗浄の価格が上がる、というのが実情です。
Q. 賃貸のエアコンの業者洗浄は誰の負担? A. 設備として備え付けの場合、まず管理会社・大家さんに相談を。無断で分解洗浄を頼んでトラブルになるケースがあるため、連絡してからが安全です。
エアコン掃除の正解は「フィルターはまめに自分で、内部は年1で業者に」。まず今日、フィルターを外してみてください——ホコリの量が、効きの悪さの答え合わせです。



